歯や歯ぐき以外もブラッシングしましょう

お口の中の掃除が大切な訳は?と、聞かれたら

皆様は何とお答えになりますか?

「虫歯にならないようにするため」

「歯肉炎、歯周病にならないようにするため」

と、お答えになると思います。

正解です。

しかし、あまり知られていない重要な事もあります。

それは、

「インフルエンザや肺炎、風邪にならないため」

です。

インフルエンザや肺炎、風邪は、罹っている

人から、うつされないよにする事も、

予防としては大切ですが、

お口の中の掃除も同様に重要です。

どうゆう事かといいますと、

ばい菌は人の口の中には数百種類います。
(その中にインフルエンザ菌、肺炎球菌、歯周病菌も含みます。)

そのばい菌が、取り除かれないでいると、

バイオフィルム(ばい菌の塊)というものが出来てしまいます。

そのバイオフィルム(ばい菌の塊)の深部へは恐ろしい事に

免疫能力が及ばないのです。

つまり、ばい菌が塊にならなければ、免疫反応により

やっつけられてしまう事もあるのに、

バイオフィルムになってしまうと

やっつけられないで、ばい菌が生き続けてしまうのです。

お口の中の掃除をしないという事はバイオフィルムを形成

させる事につながり、そのバイオフィルムが肺に入り込んでしまったら

インフルエンザや肺炎、風邪に、より、かかりやすくなってしまうのです。

『要介護高齢者の方のお口の中の掃除が、より重要なのもこういった

理由です。誤嚥により、肺炎に罹りやすくなる事により、

重篤な状態になってしまう事があります。>これを防止するための

ブラッシング用具もあります。(ICUブラシ)』

バイオフィルムが歯石の中に取り込まれてしまったりしたら

容易にはご自身では、除去出来ない事があります。

なので

PMTC(バイオフィルム除去のため)や

3DS(バイオフィルム付着しにくくするため)

大切なことの一つなのです。

お口の中の掃除(歯や歯ぐきだけではありません。)が

いかに重要かがお分かりになったと思います。

『予防に勝る治療法はなし』とジェンナーも言っています。

歯や歯ぐきはもちろん、上あご咽喉(のどの奥は突き当てないように)

の付近もブラッシング

をする事はとてもいい事です。(思いっきり力を入れたりはしないで下さい。

逆効果になります。)

これからは、インフルエンザや、肺炎、風邪にならないためにも

口の中のいろいろな部分もブラッシングする事を

是非、おすすめ致します。

楽しい生活と限りない喜びのためにも。

参考文献     
奥田克爾:
口腔ケアによる呼吸器感染予防
1、バイオフィルムとなって住み着く口腔内細菌
月間保団連902 57-60 2006
2、口腔ケアは嚥下性肺炎を減らす。
月間保団連903 41-45 2006
3、要介護高齢者に対する口腔ケアはインフルエンザ
発症を低下させた。
月間保団連906 57-60 2006
ICUブラシ取扱説明書
   

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